「善意は、悪意より恐ろしい」というキャッチコピーに惹かれて【ユートピア】著湊かなえ

ユートピア

この本の作者でもある湊かなえさんは、私が大好きな作家さんの一人です。
湊かなえ作品なら新作が出るたびについつい手に取ってしまうのですが、ハードカバーは高いので迷います。ですが、この本の帯に「善意は、悪意より恐ろしい」というキャッチコピーが書かれていて、気になってつい買ってしまいました。

私は読み出してすぐにその世界観に引き込まれてしまいました。湊かなえさんの特徴でもあるのですが、いろんな場面に気になるヒントが散りばめられていて、読み出すとどんどん気になっていくんですね。この作品も3人の女性の目線で書かれていて、お互いの本音や考えがだんだん明らかになってくる様がとてもおもしろいです。ただこの作品は登場人物が複数います。3人の女性とそれらが関わっていくのですが、「この人は必要かな?」と思う人物が後に重要な人物になってきたりするので、「なるほど」と感心させられますし、無駄な人物はいないので飽きずに楽しめると思いました。

そして湊かなえさんにはまってしまう一番の理由は、最後に必ずやってくるどんでん返し。まさかこの人が?という人が犯人だったり、事件の真相が全く違うものに変わってしまったりするのです。この作品も本当に最後の最後で真相が明るみになり、いい意味でキレイに終わらせてくれないトリックに脱帽です。

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